2011.3.11.14:47に起こった東日本大地震では、
地震で発生した高さ14㍍の津波が福島第一原子力発電所を襲い6基の原発全てで事故が発生し、
この内4基はコントロール不能となり原子炉でメルトダウンを起こして大量の放射性物質を大気中に放出し、その結果、数十万人に上る避難民の方々がいらっしゃいます。
また、幸いにして地震の被害から免れても、
原発からの距離が30㎞以内、或いは風下ということで避難し、
自宅へ帰る事が出来ない大勢の原発被災者が発生してしまいました。
地震以前には地球環境の温暖化対策の切り札として世界中が注目していた原子力技術が、一瞬にして危険な技術に変わってしまったのです。
日本だけでなく世界が直面した座標軸の変化は、
社会的価値観の転換(此までのような利便性や快適性を見直す)が求められています。
24時間営業の飲食店やコンビニ・自動販売機が無くなり、自動車が全てハイブリッドになり、住宅もゼロエネルギー化が一気に加速する。
『安価なエネルギーに依存して発展して来た社会』が、『小さなエネルギーから富を産み出す力が最も重要な社会』へと、大きなバラダイムの転換が起きています。
私たち楽園住宅は此まで、小さなエネルギーで快適に暮らす住宅を目標に開発を続けて来ました。
真夏の暑さも小さなルームエアコン1台を使い、家中を快適に冷やす。
しかも屋根の上にある太陽光発電で作った電気を使って。
真冬には窓から入る太陽熱を壁に蓄えて夜間の暖房エネルギーを減らす。
『僅かなエネルギーを大切に効果的に使って快適に暮らせる技術』を地域の中にある資源を使って創造するのがテーマです。
此まで「技術が難しい・コストが高い」となかなか理解が得られなかった私たち楽園住宅の座標軸が、少し近づいて来ました。
今年は一気にゼロエネルギー住宅を越えLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅(住めば住むほど地球上の二酸化炭素が減らせる住宅)を建てる実験がスタートします。
新しい住宅のスタンダードを地域の持つ自然の可能性から創造する、
そんな夢を私たちはいつも求めています。
(K)

